耳垂裂|大阪市東住吉区・針中野駅の皮膚科・形成外科|針中野みずた皮ふ科・形成外科

大阪市東住吉区駒川5丁目23-18 針中野クリニックモール2階
電話準備中
ヘッダー画像

耳垂裂・ピアスホール

耳垂裂|大阪市東住吉区・針中野駅の皮膚科・形成外科|針中野みずた皮ふ科・形成外科

耳垂裂とは

耳垂裂のイメージイラスト

耳垂裂(じすいれつ)とは、耳たぶ(耳垂)が裂けたり、切れてしまう状態のことを指します。生まれつき耳たぶが分かれている先天性耳垂裂と、ピアスや外傷が原因で発生する後天性耳垂裂の2種類があります。特に、ピアスの長期使用や引っかけ事故による耳垂裂は、近年増加傾向にあります。
耳たぶが裂けると、見た目の問題だけでなく、ピアスが装着できない、痛みや炎症を伴うこともあり、適切な治療が必要となります。

先天性耳垂裂

生まれつき耳たぶの中央が割れている状態で、成長とともに裂け目が広がることがあります。遺伝的要因が関与すると考えられています。

後天性耳垂裂

ピアスの装着や強い衝撃が原因で、耳たぶが切れてしまう状態です。重いピアスを長時間使用したり、ピアスを引っかけたりすることが主な要因です。

こんなお悩みありませんか?

  • ピアスホールが縦に広がり、見た目が気になる
  • ピアスを引っかけてしまい、耳たぶが切れてしまった
  • 生まれつき耳たぶが割れており、コンプレックスを感じる
  • 裂けた部分が赤く腫れ、痛みや出血がある
  • もう一度ピアスを楽しみたいけれど、どうしたらいいか分からない

これらの症状がある場合、放置せずに早めに当院へご相談ください。

原因

耳垂裂が起こる原因として、以下のような要因が考えられます。

  • ピアスの長期使用や重量による負担
    大きく重いピアスを長期間使用すると、耳たぶの皮膚が徐々に引き伸ばされ、裂けやすくなります。
  • ピアスの引っかかりや事故
    洋服や髪にピアスが引っかかることで耳たぶが裂けることがあります。
  • 加齢による皮膚のたるみ
    加齢とともに皮膚や脂肪が減少し、ピアス穴が広がりやすくなります。
  • 感染や炎症の放置
    ピアス穴が化膿や炎症を起こしているのに放置すると、皮膚が弱くなり裂ける原因になります。
  • 遺伝的要因
    先天的に耳たぶの形状や皮膚の強度に影響があり、裂けやすい場合があります。

耳垂裂の治療法(手術)

耳垂裂の治療は、外科的手術による修復が一般的です。放置しても自然に治ることはなく、見た目や機能的な問題を改善するために、適切な治療を受けることが重要です。

耳垂裂修復手術

耳垂裂の程度に応じて、以下の方法で手術が行われます。

1. 縫合手術(単純縫合術)

  • 対象: 比較的軽度の裂け目
  • 手術の流れ:
    1.局所麻酔を行う
    2.裂けた部分の傷口をきれいに切り整える(創縁を整形)
    3.丁寧に縫合する
  • 所要時間: 約30分~1時間
  • 仕上がり:
    • 適切に処置すれば傷跡は比較的目立ちにくく、自然な形に整えることができます。
    • 軽度の裂け目であれば、この単純縫合術で十分きれいに仕上がることが多いです。

2. Z形成術

  • 対象:
    • 大きく裂けたケース
    • ピアスホールが大きく変形し、単純縫合だけでは形が整いにくいケース
    • あるいは縫合線上に段差(notch)が生じそうな場合
  • 手術のポイント:
    • 裂けた部分をZ字状に切開・縫合する手術です。
    • 張力の分散・方向調整を行うことで、傷口が開きにくく再び裂けにくい状態を目指せます。
    • 耳たぶの自由縁(外周部分)に段差(notch)が生じにくくなり、より自然な輪郭に仕上げやすいというメリットがあります。
  • 仕上がり・メリット:
    • 傷が開きにくくなるとともに、耳たぶの形状を滑らかに整えられます。
    • 見た目の自然さを重視する場合や、裂けが大きい場合に有効です。

手術の流れ

1

診察とカウンセリング(耳たぶの状態を確認)

医師が耳たぶの状態を診察し、患者さんのご希望やライフスタイルを考慮して、最適な術式を提案します。

2

局所麻酔の実施

耳たぶに局所麻酔を行い、痛みを抑えながら手術を進めます。

3

裂けた部分を整え、丁寧に縫合

耳たぶの裂け目やピアスホールの変形部分をきれいに切除し、皮膚を縫い合わせます。

4

約1週間後に抜糸し、経過観察

抜糸時に傷の状態を確認し、問題がなければ通常生活に戻れます。

術後の注意点

  • 術後約1~2週間は、耳を強く引っ張らないよう注意しましょう。
  • 手術創は清潔に保ち、医師の指示に応じて軟膏やガーゼ交換を行ってください。
  • ピアスの再装着は、1ヵ月以上経過し、傷が安定してからが望ましいです(術式や回復状況によっては2ヵ月程度空ける場合もあります)。
  • 傷口の腫れや痛みが続いたり、赤みが強くなる場合は我慢せず、早めに当院へご連絡ください。