ほくろ・老人性いぼ・皮膚がん|大阪市東住吉区・針中野駅の皮膚科・形成外科|針中野みずた皮ふ科・形成外科

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ほくろ・老人性いぼ・皮膚がん

ほくろ・老人性いぼ・皮膚がん|大阪市東住吉区・針中野駅の皮膚科・形成外科|針中野みずた皮ふ科・形成外科

皮膚腫瘍の種類

皮膚良性腫瘍

皮膚良性腫瘍

  • ほくろ
  • 脂漏性角化症
  • 表皮嚢腫(粉瘤)
  • 脂肪腫
  • 稗粒腫
  • 軟性線維腫
  • 皮膚線維腫
  • 汗孔腫
  • 眼瞼黄色腫 など

皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)

  • 基底細胞がん
  • 有棘細胞がん
  • 悪性黒色腫 など

ほくろ(色素性母斑、黒子)

ほくろはメラノサイト(色素を作る細胞)に似た母斑細胞が増殖することで生じます。平らなものから盛り上がったものまで多様で、毛が生える場合もあります。また、加齢とともに平らだったほくろが徐々に盛り上がることも珍しくありません。多くは成長とともに出現しますが、生まれつきある(先天性母斑)ほくろも存在します。
ほくろに似た皮膚がんも多く、当院ではダーモスコピー(特殊な拡大鏡)を用いた詳しい観察を行い、できるだけ正確な診断を心がけています。
当院では保険診療・自費診療のいずれの方法も取り扱っており、保険診療の場合は盛り上がって邪魔になるほくろや、悪性の可能性を否定できず病理検査が必要な場合に切除手術が適応となります。自費診療では「CO2レーザー」を用いた治療などが可能ですが、どちらの場合も必ずダーモスコピーで状態を確認しています。
ダーモスコピーで基底細胞癌などを疑ったり、除去後に不自然な再発を繰り返したりする場合には、切り取った組織を検査に出す「皮膚生検」をお勧めすることがあります。

切除(保険適応)

メスで切り取り、縫合する方法です。どうしても傷痕は残りますが、悪性かどうかを判断するために病理検査を行える利点があります。大きさや部位によっては、最も安心な方法となる場合があります。

CO2レーザー(自費診療)

“黒いほくろを浅い傷痕(瘢痕)に置き換える治療です。ほくろは皮膚の深い層にまで及ぶこともあるため、削りすぎや再発のリスクを踏まえたうえで治療します。切除手術より傷の長さは短くなり、色調もほくろの黒色と比較すると傷痕の方が淡い褐色~最終的に白色に近くなるため目立ちにくくなります。ただしあくまで傷痕に置き換わる治療である点にご注意ください。
*ほくろと似た皮膚がんについては別項目で解説しています。

このような方はお早めにご相談ください

  • 形がいびつで左右対称でない
  • 長年あったほくろが急に大きくなってきた
  • 触っていないのに出血するようになった
  • 気になるできものが皮膚がんかどうか不安

老人性いぼ(脂漏性角化症、老人性疣贅)

加齢によるしみ(老人性色素斑)が盛り上がった状態を「脂漏性角化症」と呼び、一般に老人性いぼとして知られています。ウイルスが原因のいぼ(尋常性疣贅)とは異なり、他人にうつることはありません。形状や色は様々で、黒い粘土を貼りつけたように見えるものもあります。ダーマスコピーを活用すること診断できる場合も多いです。
保険診療では主に「液体窒素療法」か「切除手術」が適応になりますが、すべてが保険適応になるわけではなく、美容目的の場合は自費診療となることがあります。

液体窒素療法(保険適応)

マイナス196℃の液体窒素を当てて凍結し、いぼを壊死させる治療法です。メスを使わないため簡便ですが、治療直後は痛みや水ぶくれ、色素沈着が起こることがあります。完全になくなるまで複数回の通院が必要となるケースも多いです。

切除(保険適応)

メスで切り取り、縫合を行います。傷痕は生じますが、切除した組織を病理検査に提出できるため、悪性を疑う場合に向いています。盛り上がって引っかかる、出血する、あるいはがんとの鑑別が必要な際に保険適応となります。

CO2レーザー(自費診療)

脂漏性角化症は比較的浅い層にあるため、表面を削るCO2レーザーと相性が良いです。治療後は擦り傷のような状態になりますが、日光を浴びると色素沈着が強く残る可能性がありますので、施術後は日焼け止めなどのケアが重要です。
*ダーモスコピーで他の皮膚がんを疑う所見がある場合や、除去後の再発が不自然な場合は「皮膚生検」をお勧めすることもあります。

皮膚がん

皮膚がん(皮膚悪性腫瘍)は皮膚に生じるがんで、放置すると増大や出血、形のいびつさが現れます。ただし、必ずしも急速に変化するわけではなく、長期間ほとんど変わらないまま皮膚がんだった例も少なくありません。原因として紫外線の影響や慢性的な刺激、大昔のやけど痕、特定のウイルス感染など、多彩な要素が関わります。

当院ではまずダーモスコピー検査を行い、必要に応じて3mmほど一部を切り取り検査に出す「皮膚生検」を実施します。皮膚がんは目に見えない範囲まで広がっていることもあり、転移リスクの有無や、切除後の傷をどのように再建するかなど、形成外科的な視点から総合的に判断が必要です。

院長は高度医療機関や急性期病院で多数の皮膚がん手術を担当してきました。局所麻酔で切除可能な範囲なら、当院で手術から経過観察まで完結できます。切除範囲が大きくなる場合や、全身麻酔や化学療法の検討が必要な症例では専門施設と連携し、適切にご紹介いたします。大きな病院に通うのが負担で放置してしまい、結果的に進行させてしまった患者さんも多く拝見してきたため、「少し気になる」という段階でもどうぞご相談ください。