痛みを伴う皮膚の病気 -帯状疱疹(たいじょうほうしん)-
- 2025/04/26
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■帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
水痘(みずぼうそう)と同じ水痘・帯状疱疹ウイルス(ヘルペスウイルス3型)によって発症する病気です。水痘に一度かかった人は、ウイルスが体内に潜伏しているため、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。
痛みやかゆみを伴う赤みを伴った帯状に分布する皮疹で、次第に水ぶくれが密集して出現し、増加する疾患です。典型的にはからだの左右かどちらかに生じます。
上半身に現れることが多く、痛みは様々でほとんどない方もいれば夜も眠れないほど激しい痛みを感じる方もいます。
痛みやかゆみを伴う赤みを伴った帯状に分布する皮疹で、次第に水ぶくれが密集して出現し、増加する疾患です。
神経に沿って生じるため、典型的にはからだの左右かどちらかに生じます。
肋間神経領域が最も多く、ついで顔面(三叉神経領域)に発生します。
部位としては上半身に現れることが多く、上肢・胸背部が約30%、腹部・背部が約20%です。
非常に特徴的な分布のため、典型例では見た目だけで診断できますが、全く非典型な場合もあります。その場合も現在は「デルマクイックVZV」という検査が保険適応になっており、非常に高い精度で水痘帯状疱疹ウイルスを検出できます。
痛みは様々でほとんどない方もいれば、かゆみやピリピリと刺すような痛みが生じる方、夜も眠れないほど激しい痛みを感じる方もいます。
神経痛は皮疹出現に先行し、数日前から現れることが多く、疼痛のピークは皮疹が出てから7~10日後である事が多いです。
帯状疱疹は皮膚症状が出たらできるだけ早く皮膚科を受診し、早期に治療することが非常に大切です。早期治療により、帯状疱疹後疼痛の発症を低減することが期待できます。
皮膚症状が治ると多くは痛みも消失しますが、神経の損傷によって痛みが長期間残存する事もあり、早期の治療が望ましい疾患です。残存する疼痛の予防にもなるため、50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの予防接種が推奨されています。
帯状疱疹の疑いがある場合は、すぐに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。