ブログ

blog

■脂肪腫(リポーマ) いわゆる「脂肪のできもの」の正体|大阪市東住吉区・針中野駅の皮膚科・形成外科|針中野みずた皮ふ科・形成外科

■脂肪腫(リポーマ) いわゆる「脂肪のできもの」の正体|大阪市東住吉区・針中野駅の皮膚科・形成外科|針中野みずた皮ふ科・形成外科

■脂肪腫(リポーマ) いわゆる「脂肪のできもの」の正体

こんばんは。針中野みずた皮ふ科形成外科の水田栄樹です。

今日は『脂肪のできもの』と説明されることがある腫瘍について解説します。

 

~「脂肪のできものです」と言われたら~

診察の中で「脂肪のできものです」と説明されるものの中には、少なからず「粉瘤」が含まれます。

■頻度の高いしこり・できもの -粉瘤(ふんりゅう)-|大阪市東住吉区、針中野駅すぐ|針中野みずた皮ふ科・形成外科

イメージのしやすさからこう説明されることがありますが、実際は粉瘤の中身は角質(垢)と皮脂であり、正確には異なります。

同じく頻度の高いしこり・できものの中で「脂肪のできもの」と言えば、正確には「脂肪腫(リポーマ)」という病気になります。

 

■脂肪腫とは

皮膚の下にできる、脂肪細胞から成る良性腫瘍です。多くは柔らかく触れ、痛みはないことが多いです。

背部や肩などに現れることが多いですが、全身どこにでも生じえます。

そのため、巨大になっても放置している方もいらっしゃいます。

ただし、多発するものや、押すと痛みがあるものまで症状は多様です。

 

□脂肪腫の検査・診断

皮膚の下だけでなく、筋膜(筋肉の表面を覆う膜)より深い位置に存在するもあり、位置や性状を確認するために超音波(エコー)検査を行います。

 

大きなものや筋肉に入り込んでいる可能性がある場合、または悪性を疑う場合にはMRI検査が必要になります。

 

□治療

基本的には自然に小さくなることはなく、ゆっくりと大きくなるか、変化がないかのどちらかが多いです。

治療は切除になり、当院で対応可能です。また、全く日常生活に問題がなければ経過観察のみの方針をとる場合もございます。

注意すべき点として、10cmを越えるような巨大なものは稀に悪性の場合があります(高分化型脂肪肉腫)。また部位によっても、筋肉内に入りこんでいることがあるためMRI検査が必要な場合もあります。

 

悪性の疑いがある場合や全身麻酔での手術などが必要になる場合は連携医療機関への紹介させて頂きます。

 

当院では、脂肪腫の検査から、診断、手術、病理検査まですべての治療を健康保険適用で行っていますので、安心してご相談ください。

皮膚科専門医・形成外科専門医

針中野みずた皮ふ科形成外科 水田栄樹

*東住吉区の近鉄針中野駅は、天王寺から10分とアクセスしやすい場所にありますので、気兼ねなく受診して下さい。