
にきび・にきび痕
にきび・にきび痕
尋常性ざ瘡(にきび)は、皮膚付属器である毛包・皮脂腺を中心とした慢性的な炎症性疾患です。思春期から成人期まで幅広い年代で発症し、適切な治療をせずに放置すると、瘢痕(クレーター状のあと)や色素沈着や炎症後も続く赤み(炎症後紅斑)を残す場合があります。見た目への影響は心理的ストレスの要因にもなるため、早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。
ニキビが治った後に残る跡(ニキビ痕)は、大きく分けて皮膚が凹む「萎縮性瘢痕」と、盛り上がる「肥厚性瘢痕・ケロイド」の2種類があります。前者は炎症によるコラーゲン減少やひきつれが原因で、全体の80~90%を占めます。さらにアイスピック型・ボックスカー型・ローリング型などに分類され、一つの肌に複数のタイプが同時に見られることも。後者は傷の修復過程でコラーゲンが過剰に産生された場合に生じます。
これらの外用薬は使い始め(2週間以内)に赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、乾燥などの刺激症状が現れることがあります。多くの場合、1ヶ月ほどで軽減してきます。
1ヶ月経ってもひりつきが強い場合は外用薬を塗布後、15分して洗い流す”short contact therapy”などを行いながら継続できる方法を提案します。
専用器具で毛穴に詰まったコメドを医療スタッフが除去します。自己流でつぶすと深刻な炎症や跡を招くため、消毒した器具で専門的な処置が望まれます。
にきび治療の基本は、保険診療で扱われる外用薬や内服薬です。ただし保険診療内だけでは制御しきれない事もあります。早期介入が瘢痕や長引く炎症の予防に重要とされ、ガイドラインでも適切な初期治療が推奨されています。
にきびを放置すると、色素沈着やクレーター状の痕が長引く恐れがありますが、早めに受診すれば改善が見込める場合も多いです。当院では、保険診療と自費診療の両面から、患者さま一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。にきびやにきび痕でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。