形成外科(けいせいげか)ってどういう科?
- 2025/04/16
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【形成外科とは】 〜見た目と機能を重視した医療〜
こんばんは。針中野みずた皮ふ科形成外科の院長、水田栄樹です。
本日は、私の専門分野のひとつである「形成外科」についてご紹介させていただきます。
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● 形成外科とは何をする診療科?
形成外科は、「見た目(外見)」と「機能」を損なわないことに重点を置いた、「体表の外科」です。
ケガややけど、手術後の傷あと、先天的な異常、皮膚腫瘍など、「身体の表面」に関わるあらゆる疾患を対象とし、「元どおりに近づけること」「より自然な状態に整えること」を目的としています。
また、治りにくい傷(難治性潰瘍など)の専門家としても活躍する診療科です。
一方、美容外科は「見た目の改善」が主な目的で、基本的には病気やケガのない「正常」な方に対して行うという点が、形成外科との大きな違いです。
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● 形成外科で扱う主な疾患・症状
形成外科では、以下のような治療を行っています:
• ケガ・切り傷の縫合
• 皮膚腫瘍・できものの切除(ほくろ、粉瘤、皮膚がんなど)
• 巻き爪・陥入爪の手術
• やけど・傷あと・ケロイドの治療
• 眼瞼下垂(まぶたが下がって見えにくい状態)の手術
• 生まれつきの体表の異常(口唇口蓋裂、小耳症 など)
これらはいずれも「見た目」と「機能」の両方を重視しながら、医学的に適切な方法で治療を行います。
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● 傷跡をできるだけ目立たせないために
手術をすれば、基本的に傷跡は残ります。
形成外科では以下のような点に特に配慮して治療を行います:
• 傷跡がきれいに治るように丁寧に縫合する
• できるだけ目立たないような部位・方向に切開を工夫する
• 皮膚の引きつれや機能障害が残らないよう配慮する
これらは、他の診療科にはない、形成外科ならではの強みです。
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● 皮膚科との違いと連携
皮膚科にも手術や外科的処置はありますが、皮膚科は「診断力」や「皮膚がんの正確な切除方針の決定」、「術後の皮膚がんのフォローアップの知識」などに強みがあります。
私は、皮膚科専門医・形成外科専門医の両方の視点を持つことで、診断から手術・傷あと管理までを一貫して行うことが可能です。
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● 当院のこだわり
針中野みずた皮ふ科形成外科では、
• 日帰り手術
• 丁寧な縫合
• 専門医による正確な診断
を大切にし、「ここに来てよかった」と思っていただけるよう、ひとつひとつの症例に全力で向き合っています。
「手術は不安…」、「まずは相談だけしたい」という方も、ご安心ください。
急ぐべきか、経過観察が可能か、他の選択肢があるかなど、一緒に考えていきましょう。